DESIGN
古今東西 かしゆか商店【仙台笥の飾り金具】
『カーサ ブルータス』2025年6月号より
| Design | KASHIYUKA’s Shop of Japanese Arts and Crafts | photo_Keisuke Fukamizu hair & make-up_Masako Osuga editor_Masae Wako
日常を少し贅沢にするもの。日本の風土が感じられるもの。そんな手仕事を探して全国を巡り続ける、店主・かしゆか。今回出会ったのは宮城の威風堂々たる伝統工芸、仙台箪笥。その姿を美しく彩る「彫金手打金具」の職人を訪ねました。
龍に唐獅子、鳳凰に牡丹。日本には縁起のいい伝統柄がたくさんありますが、それらを箪笥の装飾として取り入れているのが仙台箪笥です。
江戸時代末期、仙台藩(伊達藩)城下の職人が作り始めたのがその始まり。基本は木地作り、漆塗り、金具作りの分業制で、特に長差しの刀や証文などをしまう幅広のタイプは、「野郎箪笥」とも呼ばれたそうです。やがて明治になり、庶民の間でも人気が高まると、粋で華やかな装飾を施した伊達な金具が好まれるようになりました。
江戸時代末期、仙台藩(伊達藩)城下の職人が作り始めたのがその始まり。基本は木地作り、漆塗り、金具作りの分業制で、特に長差しの刀や証文などをしまう幅広のタイプは、「野郎箪笥」とも呼ばれたそうです。やがて明治になり、庶民の間でも人気が高まると、粋で華やかな装飾を施した伊達な金具が好まれるようになりました。
「錠前金具、隅金具、縁金具に引き手など、多い時には1棹を200~300個の金具で飾るのが、仙台箪笥の大きな特徴です」
こう教えてくださったのは、膨大な金具のほとんどを手作りしている小田俊直さん。職人歴25年。日本でも数少ない彫金手打金具の作り手です。この日は引き出しや扉の鍵穴部分に取り付ける錠前金具作りを見せてもらいました。
こう教えてくださったのは、膨大な金具のほとんどを手作りしている小田俊直さん。職人歴25年。日本でも数少ない彫金手打金具の作り手です。この日は引き出しや扉の鍵穴部分に取り付ける錠前金具作りを見せてもらいました。
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